ペットのいる店舗のエアコンと空調管理
ペットを守るエアコンでの空調管理
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ペットサロンやペットホテル、動物病院などのペットを預かる施設において、もっとも大切な環境整備のひとつが空調です。 室内の温度や換気などの設備を充実させることは、大切なペットを預ける飼い主にとって施設を選ぶ際の安心材料となります。飼い主がペットにも人間と同じような快適環境を…と考えるのは当然のこと。ここではそんなペットを扱う施設における、空調管理のちょっとしたコツや気を付けるべきポイントをお伝えします。
目次
大切なペットが快適に過ごせる室温をキープ
ペットサロンやペットホテル、動物病院などの施設で、まず一番に気を付けるべきことは室温の管理です。温度が高すぎたり、低すぎたりすることで、ペットの体調に影響を与える可能性があります。動物の種類によって適切な温度は異なりますが、室温の目安として、夏は25度~28度、冬は20度~23度が良いとされています。
コロナ禍以降、リモートワークが増えて自宅で過ごす時間が増えた人たちの影響で、空前のペットブームとなっている今、必然的にペットサロンや動物病院などを利用する人も増えています。コロナウイルス感染防止のために定期的な換気をしながら、ペットにとって快適な室温をキープする必要があります。
しかし、急激な温度変化が動物や人間に良い影響を与えるわけがありません。多くの犬種が暑さに弱く、特に高齢期には、犬も猫も自分で体温調整ができないため、温度管理には細心の注意を払いたいもの。エアコンは、設定温度をキープしてくれる機能がついている機種を選びましょう。
エアコンでの室温管理と同時に、ペットケージは窓際には置かないことが好ましいのですが、難しいようであれば窓際から1m程度離しましょう。また、温かい毛布や冷たい床を用意して、ペットが自分で体温調節できる環境を作ることも重要です。
気になる臭いや抜け毛には小まめなお手入れが大切
エアコンや空気清浄機のフィルターにペットの毛が蓄積されると、運転効率が悪くなり故障の原因となったり、光熱費にも影響がでてしまいます。専門業者による定期的なメンテナンスや掃除は必ず行うようにしましょう。また、エアコンとは別に空気清浄機を使用している場合は、エアコンのある場所とは反対側に空気清浄機を設置します。そうすることで部屋全体に空気の流れが生じ、効率的にペットの抜け毛を集めることができます。
壁に付着したニオイやハウスダストには除湿を
湿度が高くなると、急激に増えてくるのがカビやダニといったハウスダスト。室温20~25度で湿度65%を超えるとカビが、室温20~25度で湿度70%を超えるとダニが発生しやすい環境となります。室内に発生するダニは、カビの大好物なので、ダニが発生する場所にはカビがいる場合が多いのだとか。
そして、カビやダニのフンや死骸が、エアコンの風に乗って空中を舞うことで、大切なペットたちに悪影響を及ぼします。そんな恐ろしい事態を避けるために、空気清浄機能がついたエアコンを選ぶか、空気清浄機を設置するなどして、ハウスダスト対策をしておきましょう。また、気になる臭いにも除湿が有効です。壁に付着したペットの臭いは、水蒸気と同じぐらいのサイズ。湿度が高い日には壁に染み込む水蒸気に押し出されて臭いが室内に放出されます。
これが悪臭の原因となっていたのですが、逆に湿気が高いときに対処することで、臭いの原因を追い出すことができます。つまり湿度の高い時期は、嫌な臭いを察知する前にきちんと除湿をすることで、壁に染み込んだ臭いのもとまで除去することができるのです。日頃から天候や湿度にあわせて、換気や除湿を使い分けることが重要です。
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