エアコンによる乾燥の対策方法6選!暖房・冷房で乾燥しやすい理由も
エアコンによる乾燥の対策方法
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エアコンをつけるとどうしても空気の乾燥が気になりませんか?簡単にできる対策方法を探している方も多いはずです。そこでこの記事では、エアコンによる乾燥の対策方法6選を紹介します。暖房・冷房でなぜ空気が乾燥するのかそれぞれの理由もまとめていますので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
エアコンをつけると乾燥するのはなぜ?
まずは、エアコンをつけると空気が乾燥してしまう理由から紹介します。冬の暖房はもちろんのこと、夏の冷房でも乾燥を感じるという人が多いはず。それは、一体なぜなのでしょうか?
エアコンで乾燥する理由:暖房の場合
冬の暖房による空気の乾燥には「飽和水蒸気量」が関係しています。「飽和水蒸気量」とは、空気が含むことのできる水分(水蒸気)の量です。この「飽和水蒸気量」は空気の温度によって値が変わり、温度が高いほど空気はたくさんの水分(水蒸気)を含むことができます。暖房をつけて空気の温度が上がると「飽和水蒸気量」が増えますが、空気中にある水分(水蒸気)量は暖房をつける前と変わらないため、相対的に湿度が下がるのです。人は空気中の水分量で乾燥を感じるのではなく、飽和水蒸気量と水分量の差、つまり湿度(相対湿度)で乾燥を感じます。そのため、暖房をつけると空気が乾燥するのです。
エアコンで乾燥する理由:冷房の場合
冷房の場合は、エアコンから出る「風」が主な原因です。冷たい風のドライヤーでも髪が乾かせるように、風は冷たくても水分を乾かします。エアコンの風が肌にあたって水分が奪われることにより、乾燥を感じるのです。また、室内を冷やしたことにより、エアコン内に結露が発生し、その結露はドレーンホースを通って室外に排出されます。この結露は室内の空気中にあった空気で、その分空気中の水分が奪われているのも原因のひとつだと考えられます。
エアコンの乾燥対策方法6選
エアコンをつけると乾燥する理由がわかったところで、続いて、簡単にできるエアコンによる乾燥対策方法を紹介します。
①部屋干しをする
洗濯物を部屋干しするだけでも乾燥に効果的です。濡れていた洗濯物が乾くにつれて、蒸発した水分が空気中に移動して湿度が上がります。特に冬は外に干しても洗濯物が乾きにくいので、一石二鳥ではないでしょうか?部屋干しの臭いが気になるという方は、エアコンの風が当たる場所に干して速く乾くようにする、部屋干し用洗剤を使用する、洗濯物通しを間を開けて干す、などの工夫をして試してみてください!
②濡れタオルを干す
やっぱり洗濯物の部屋干しはしたくない!という方におすすめしたいのが、濡らしたタオルを干すという方法です。清潔なタオルを濡らして水滴が垂れない程度にしぼったら、ハンガーなどにかけて干すだけ。手間も電気もかからずお手軽です。特に寝室で、枕元に濡れタオルを干して寝るという方は結構多いようです。蒸発した空気がたまらないよう、エアコンの風があたる場所に干すのが効果的です。
③浴室のドアを開けっ放しにしておく
お風呂に入った後、浴室のドアを開けておくことで、浴室の湿気が部屋へ入ってきます。浴室内のカビ対策としても効果的なので、一度試してみてください。ただ、浴室に近い部屋でないと効果が薄いうえ、ドアを開けっ放しにする間エアコンの消費電力が上がり、電気代が高くなる可能性があります。1R〜1LDKくらいのお家におすすめの方法です。
④容器に水を入れて置く
コップやお皿などの容器に水を入れて置いておくだけでも、水が空気中に蒸発していくので多少の加湿効果が期待できます。水ではなくお湯にすると蒸発しやすくなるので、より効果的です。
⑤電気ケトルでお湯を沸かす
電気ケトルを持っている方は、水を入れた電気ケトルを部屋に置き、スイッチを入れておきましょう。沸騰すると本体上部から水蒸気が出て、空気中の湿度が上がります。音がうるさい点と電気代が発生する点がデメリットですが、電気ケトルで1ℓのお湯を沸かした時の電気代は1回あたり約3円ですので、1日3回31日間続けても200〜300円で済ませることができます。
⑥加湿器を置く
やはり、空気の加湿目的で作られた加湿器が最も効率の良い対策方法です。近年は電池式でワイヤレスの加湿器や電気のいらない加湿器、作業中の机の上にも置けるコンパクトな加湿器など、様々な加湿器が登場しており、数百円で購入できる安い加湿器もたくさんあります。ただし、部屋全体の乾燥対策に使用する場合は、部屋の大きさにあった加湿器を選ぶのがおすすめです。
放置NG!乾燥のデメリット・リスク
空気が乾燥すると不快感がありますが、それ以外にも乾燥のデメリットやリスクがあり、乾燥をそのまま放置するのは良くありません。空気の乾燥がもたらすデメリット・リスクを紹介します。
肌や喉が乾燥する
空気中の水分量が少ないと、肌や喉の水分が奪われて乾燥します。冷房をつけて寝ると翌朝喉が乾燥して痛くなっていたり、肌がカサカサしたりした経験のある方も多いはず。肌が乾燥するとバリア機能が低下して炎症が起こりやすくなり、ヒリヒリすることもあります。
風邪をひきやすくなる
風邪の原因は80~90%がウイルスです。ウイルスは、湿度の高い場所ではすぐに地面に落ちますが、湿度の低い乾燥した場所ではウイルス自体の水分が蒸発して軽くなるため、空気中に舞いやすくなります。そのため、人がウイルスを吸い込みやすくなってしまい、風邪をひきやすくなるのです。また、空気が乾燥して喉や鼻の粘膜が乾燥すると、ウイルスに対する防御能力が低下するというのも原因として考えられます。
火災が発生しやすくなる
空気が乾燥すると、建物や家具の木材などに含まれる水も減って乾燥した状態になります。濡れているものより乾燥しているものの方が燃えやすいのは、周知の事実ですね。そのため、空気が乾燥すると火が付きやすくなり、火災が起きやすくなるのです。燃え広がるスピードも速くなるのが乾燥の恐いところです。
今すぐエアコンの乾燥対策を始めよう
今すぐできるエアコンの乾燥対策方法を紹介しました。加湿器を持っていないからと諦めていた方も、ぜひ身の回りのもので乾燥対策をはじめてみてください。また、加湿機能付きのエアコンを購入するという手もあります。風邪や火災といった嫌なリスクを避けるためにも、できるだけ早く乾燥対策を始めましょう!
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